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応用できることが重要

iPS細胞が、再生医療への応用に大きな期待がされています。その研究成果を、医療産業・バイオ産業の日本の競争力強化に結びつける必要が求められています。
iPS細胞が基本技術で、再生医療がその応用技術になります。医療・バイオ分野の特許からみると、応用がされないと基本技術の産業的意義はないといってもよいでしょう。
例えば、新しい物質を見つけ出し、それになんらかの治療効果があると期待される場合が多くあるのですが、その物質が実際の医薬として用いられる確率は極めて少ない。
実際の医薬として使用されないのであれば、その物質について医療分野上の価値はないことになってしまいます。応用技術が成り立たないとその物質は、物質発明として特許がとれても、その特許の意味はないことになります。実際に使用されることがない特許になってしまうからです。
逆に応用技術が成り立てば、その物質の発明についての特許は、そのあらゆる応用技術にその特許の権利が及びます。応用技術が確立されるかどうかによって物質特許の価値が決まります。
価値があることになれば、物質特許は、広大な権利として働きます。そのあらゆる応用技術、製造方法に権利が及びます。物質の製造方法発明は、そのような広大な権利にはならない。
iPS細胞の再生医療技術が確立されることは、大きな期待がもてますから、iPS細胞でのなんらかの形での物質特許取得に向けて、特許取得上の工夫があるかもしれません。
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by saikilab | 2008-09-08 07:28 | ライフサイエンス知財