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青空文庫でも

「青空文庫」では、著作権の存続期間が過ぎた、すなわち、著作権フリーの文学作品が電子情報で公開されています。
ボランティアによって入力や校正がされていて、無償の公開です。
青空文庫では、登録が可能な作家のリストとして、著作権の消滅した作家名一覧が公開されています。
そのような著作権を意識した文庫でも、著作権の扱いは難しいようです。
著作権の存続期間が、著作者の死後50年であることは知られていると思います。
ただし、その計算方法が、少し曲者のところがあります。
著作者の死後50年の期間の終期を計算するときは、著作者が死亡した日の属する年の翌年から起算されます。
すなわち、著作権の権利期間の終期は、著作者がなくなった日の50年後ではなく、次の年の1月1日から数えて50年後です。
青空文庫でも太宰治の著作権で問題があったとのことです。
太宰治は、1948年6月13日に亡くなっていて、1998年は、死後50年目にあたりますが、著作権の終期の計算は、死亡の年の翌年1月1日から起算します。
そこで、太宰治の著作権が切れるのは、1998年6月13日ではなく、1949年の1月1日から起算され、1998年12月31日となります。(起算日が午前0時から開始するので、1月1日も入れて数えます。)
トラブルにならずに処理できたようですが、計算の仕方は複雑で混乱します。
「ローマの休日実」など映画の著作権の計算方法でも、文化庁の説明と裁判所の判断は違っていましたね。
by saikilab | 2008-09-02 22:34 | 知的財産権