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「ラストメール」の特許出願

ビーエス朝日のドラマ「ラストメール」では、ドラマの中で主人公が受け取るメールと同じ内容のメールを視聴者の携帯電話に、ドラマの放送中に送信する。
そのことにより、視聴者により深く番組を楽しんでもらう。
ビーエス朝日は、この仕組みを他の分野でも応用する方針で、一連のシステムを特許出願したとのこと。(日経新聞2008年8月26日)
放送局の特許出願は、どんなものでしょう。
ビーエス朝日の出願公開は(1993年以降公開分)は、2件ありました。
放送システムと放送データ送信装置の発明に関する出願です。
後に出願されたのは、審査請求がされずに「みなし取下げ」の最終結果でした。
審査請求期限をすぎると、法律上取り下げたとみなされる「みなし取下げ」となります。
出願がなかったのと同じ扱いです。
出願公開はされているので、公開公報の内容は、刊行物として公知文献となりますが、先願権はない。
先に出願されたのは、今年審査請求がされ、審査を待っているところです。
審査請求の期限は、一定なのに、後に出願された方が、その期限がすでにすぎていて、先に出願された出願が、今年審査請求できました。
これらの2件の出願の間の時期に、審査請求の期限短縮があったのです。
審査請求の期限が7年だったのが、3年に短縮されたため、このような前後となりました。
審査対象案件が急増し、審査期間が長期化したのは、この審査請求期限の短縮が大きな原因といわれています。
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by saikilab | 2008-08-26 06:52 | 知的財産マネジメント