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特許制度の負の側面

特許制度の目的は、「産業の発達に寄与」すること、よくご存知ですね。

産業の発達に寄与するための制度であり、そのための取り扱いが必要といえます。
それは、プラスの効果ですが、特許の独占による課題が生じる場合もあります。
特許制度の負の側面です。

技術の発達により、もともとの特許が予定していなかったような、先端技術が特許の対象となります。
独占に適した形態での特許付与が議論されます。
遺伝子発明、ビジネス方法発明、などいろいろ議論がされました。
負の側面を解消するためのものといえます。

携帯電話技術では、アップルとサムスンとの世界的な訴訟合戦が生じています。
知的財産権による訴訟は、知的財産の活用に他ならないのですが、結論がでるまでに多額の費用と長期の期間が必要とされます。
訴訟合戦による企業の消耗があり、特に規模の小さい企業にとっては負担が大きい。

これも、特許の負の側面といえます。
上記の両者では、どのように解決されるのでしょうか。
ライバルであり、しかも顧客としての関係での戦いのなかでどのような進捗となるのか大変興味深いところですね。
by saikilab | 2011-12-16 08:10 | 知的財産権

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