2011年 10月 17日
発明者は誰だ
今年もノーベル賞が話題になりましたが、日本人にとっては、少々残念な結果でした。ノーベル物理学者マルコーニは、無線通信機の発明で、イギリスでの特許(英国特許第7777号)を取得しましたが、「無線電信に関する発明は何もしていません」といわれています。各部品などは、すでに他者により発明されていて、それを模倣しただけ、あるいは寄せ集めただけ、ということのようです。
発明が、どの時点で完成したといえるのか。それによって発明者が誰か決まりそうです。さらに、マルコーニは、他者よりも特許の重要性を認識していたということではないでしょうか。
無線電信事業の独占を図るため、世界主要国で特許を取得する、関連特許を譲り受けたり、競合特許を無効にするため訴訟を行う等まさに、特許戦略を展開したのですね。特許戦略というより、「マルコーニズム」といわれる排他的な戦略となるビジネス・モデルの構築で市場を独占したという報告もありました。(名和小太郎「マルコーニズム再考」情報管理 53(1),p53-54)
発明が、どの時点で完成したといえるのか。それによって発明者が誰か決まりそうです。さらに、マルコーニは、他者よりも特許の重要性を認識していたということではないでしょうか。
無線電信事業の独占を図るため、世界主要国で特許を取得する、関連特許を譲り受けたり、競合特許を無効にするため訴訟を行う等まさに、特許戦略を展開したのですね。特許戦略というより、「マルコーニズム」といわれる排他的な戦略となるビジネス・モデルの構築で市場を独占したという報告もありました。(名和小太郎「マルコーニズム再考」情報管理 53(1),p53-54)
by saikilab
| 2011-10-17 21:13
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