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方法発明の保護も

医薬分野では、「2010年問題」に直面しています。世界で高額の売り上げを確保してきた医薬品の特許の権利期間が2010年前後に満了してしまう、という問題です。それまでに新薬を開発し大きな売上高を確保したいところだったのですが、望むような新薬はなかなか出せない。多くの治療分野ですでに医薬が開発されていること、安全性の要求が高くなっていること、など新薬開発への困難さが多くあるためです。その中で、期待されているのが抗体医薬です。
ターゲットに選択的に作用するため副作用が少ないことが特徴ですが、研究開発のために高度な技術も要求され、その開発の費用が高額です。抗体医薬では、抗体作製の手法を効率化することが重要な技術となります。短期間で作成できる、必要な抗体の選別を効率化するなどは、その技術としての顕著な効果となります。この技術は手法なので、発明としては、方法のカテゴリーです。ご存知のように、方法カテゴリーの発明は、物カテゴリーの発明と比べて特許での権利保護が弱い。抗体、DNA、細胞システムなど物カテゴリーの発明で表現することも1つの工夫となりますが。このような技術では、方法発明の特許が重要です。
by saikilab | 2010-10-25 07:58 | ライフサイエンス知財