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同一?

エバーグリーニング
地球の砂漠化が進んでいることからすると、よいことのように思えるのですが。033.gif

新薬開発メーカーからすると、多額の研究開発費、研究開発機関の成果である新薬を長期にわたって、特許で保護するために最善をつくすことになります。

後発メーカーからすると、いつまでも先発メーカーに独占されたのでは、市場に製品を出せない。

後発メーカー育成の観点ではエバーグリーニングはその発生を防ぐことが求められます。

物質について、より安定な形である塩にする、より活性な異性体を見出すなど。
その塩、異性体、結晶の発明は特許性あり、です。
もちろん、進歩性の基準を満足しなければなりません。

そのような塩、異性体、結晶などの発明が、特許になるためには、知られている物質と対比してその効果が著しく優れていることが要件となります。
その要件の基準を高くし、塩や異性体が、公知の物質と、物質として同一であると扱われると、それらが特許になることはありません。
すなわち、その判断基準が高くなると、いずれも公知の物質と同一であると判断され、特許性なしとなる場合が多くなって特許が付与されないことになります。
有用な物質について、塩、異性体などを見出してもその発明は特許になることが極めて少ないということです。
物質発明について特許を有している立場からすると、物質発明を開発した後に続けて塩、異性体などで特許をとることができると、物質特許の権利期間が満了した後も引き続き、より効果の優れたもので権利保護ができます。
特許がとれないとすると、より有用な物質の形態を見出しても、より優れた製品での特許による独占ができないことになります。
エバーグリーニング手法がとれません。042.gif
判断基準を高くすると、後発メーカーは有利になりますね。
by saikilab | 2010-03-12 22:42 | ライフサイエンス知財