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知的財産をマネジメントする

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約束をすること、守ること

「知的財産権法」は、客員教授である弁護士の先生による講義で、特許法、著作権法を中心に学習します。
「法とは何か」から始まって、多くの事例紹介とともに解説されます。
一般的には、この講義に含まれている特許法、著作権法それぞれだけで1つの講義になる内容です。
さらに、この講義では、その両者とともに不正競争防止法、商標法も簡単に解説しています。
しかも、最初に民法のイントロダクションも行っています。
随分盛りだくさんになっています。
何故、民法の簡単な紹介まで含めたのでしょうか。
特許法の解説のときに、この法律が特別法である、という説明をします。
そこで、履修学生から、いきなり一般法、特別法といわれてもわかりにくいので、民法も説明して欲しいという要望があったためです。
知的財産マネジメント分野の講義は、科目を履修した学生さんが修了後に企業知的財産部門で即戦力として活躍することを目的にカリキュラムを組んでいます。
カリキュラムの組み立てとして、法律概要は、「知的財産権法」で学び、係争・侵害に関する科目の中で「民法」「民事訴訟法」を簡単に学習してもらう位置づけにしています。
係争・侵害に関する科目は企業での実務で非常に有用であるという評価をもらっているものの、内容としてはより専門性が高くなっているようです。
「民法」は、係争・侵害の科目で学習してもらいたい内容なのですが、この科目は、より専門性が高いため知的財産マネジメント分野以外の一般の学生さんには、ハードルが高くなってしまうこともあるようなのです。
そこで、「知的財産権法」で民法を極めて簡単に紹介することにしています。
これは、生活に密接に関連するルールが多いので、皆さんに知っていて欲しいことも多い。
裁判員制度が施行されるなど司法制度改革では、「国民の司法へのアクセス拡充」「法曹の質・量両面での拡充」「国民の司法参加」の3本柱を目標達成のために立てました。
裁判員制度は、3本柱の1つである国民司法参加の象徴です。
その「国民の司法参加」には、条件整備として法教育が必要と位置づけられます。
そのための教材として、「約束をすること、守ること」に関する教材など私法分野での教育用に提案されています。
「契約自由の原則」「所有権絶対の原則」「過失責任の原則」
言葉で書くと難しいのですが、基本的で重要なルールです。
このような法教育が充実してくれば、「知的財産権法」でも皆さんの理解がしやすくなっているかもしれません。
随分先のことになりますね。
by saikilab | 2009-07-20 08:35 | 講義