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品質確保の栽培

漢方薬の原料は、中国などから輸入されていますが、国内や現地でも栽培への取り組みがされています。
自生の植物に依存していると、資源枯渇が問題になります。

甘草(カンゾウ)は、漢方薬の主要な原料ですが、中国では野生の甘草の輸出が規制され、栽培技術の開発が重要となりました。
栽培による場合は、品質の高いこと、安定的な供給が要件です。

日本企業は、中国での共同研究によりカンゾウの栽培技術を確立しました。
日本薬局方の品質条件である、主成分グリチルリチン酸含量2.5%以上を満足する栽培技術を開発したということです。
この栽培技術について、中国で特許を取得しています。
単に栽培できるという技術では特許は取得できないのでしょうが、高品質のものが得られる点に技術としての特徴が認められたものと考えられます。
特許を取得しても、その技術を独占するという戦略ではなく、特許権の実施許諾が求められれば、無償で許諾する方針とのことです。
もちろん、共同出願人と話し合いの上です。
中国における甘草栽培拡大が目的です。

重要な生物資源の確保に有効な技術となることが期待できます。
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by saikilab | 2011-04-21 08:13 | ライフサイエンス知財