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環境保護技術を調べたい!

ハイブリッド車など環境技術が注目され研究されています。
特許で技術力を分析するときに、国際特許分類(IPC)を超えて調査したい場合があります。
技術の分類であるIPCのそれぞれの分野について調査するのではなく、共通して環境技術に関連する特許を調べる場合などです。
IPCの全範囲に共通して付与されている記号があります。
例えば、環境保全関連技術には、IPCとともに「ZAB」が付与されています。
このアルファベット3つからできている記号はファセット記号です。
環境保全関連技術の中で生分解性ポリマーには、「ZBP」が付与されます。
ナノテクノロジー応用技術は「ZNM」などです。
IPCの適用範囲が特定されているファセットもありますので、注意してください。
日本の特許庁で、欧州特許庁、米国特許庁よりも、環境分野の特許が多かったら日本の環境分野技術力が高いといえるでしょうか。
欧州特許庁、米国特許庁より登録件数が多いのは、出願件数が多い場合、特許の審査が迅速に行われて登録が集中する場合などいろいろです。
特に、日本の出願人(特許権者)による件数が多ければ、日本の技術力が高いといえるでしょう。
欧州特許庁での欧州出願人による特許、米国特許庁での米国出願人による特許と対比して判断した方がよいでしょう。
自国(領域)内への出願が優先しますから。
by saikilab | 2009-01-04 07:23 | 知的財産権

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